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大雨被害 再建と防止を 秋田 党県委が国に対策要請

 秋田県内で8、9月に相次いで発生した大雨被害を巡り、日本共産党秋田県委員会は29日、仙台市にある東北地方整備局と農政局で、暮らしや生業(なりわい)再建と今後の大雨被害を防ぐための対策を国に要請しました。

 加賀屋千鶴子秋田県議と、被災した北秋田市、仙北市、三種町の議員が参加し、岩渕友参院議員と高橋千鶴子前衆院議員が同席しました。

 要請の冒頭、岩渕氏は「4年連続の被害です。現地の実態や声を聞いていただき、一緒に考えていきたい」と述べました。

 地方整備局には、悪土川の迅速な河道掘削などを要請。板垣淳北秋田市議は損壊した堤防の復旧について「かさ上げとともに復旧するなど柔軟な対応をお願いしたい」と、災害耐性を高めた復旧を要望しました。

 被災した内陸縦貫鉄道の復旧に一部補助が出るとの回答があり、高橋氏は「補助の対象は鉄道施設だけのため、被害を大きくしている倒木や落石防止等も検討すべきだ」と求めました。

 東北農政局では、早期の農地、農道、農業用施設の復旧着手や、自己負担額の軽減・免除、営農継続への支援などを要請。担当者は、声を届けてもらうのが対策検討の力になるとし、「本省と共有したい」と応じました。