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川が逆流 道削れ、農作物被災 “被害、年何回も” 秋田大雨 高橋氏ら被害調査

 日本共産党の高橋千鶴子前衆議院議員と加賀屋千鶴子秋田県議らは15日、9月上旬の大雨で被災した秋田県能代市、三種町で被害状況を調査しました。

 三種町では、孤立して一部生徒がボートで避難した中学校で、教育委員会の担当者から「予想以上の早さで水位が上昇し、一部生徒のバス避難が間に合わなかった」と説明を受けました。

 高橋氏らは、三種川の支流が逆流して町道が削れた箇所を確認。高橋氏は「場合によっては学校に留めることが一番安全の時もある。よく教訓を深めたい」と話しました。

 能代市では農作物への被害状況を調査。対応した秋田県農民連の小林秀彦会長が「毎年、それも年に2回も3回も大雨被害を受けてしまう」とし、被災農家の離農も相次いでいると訴えました。

 2年前にも広範囲が浸水被害を受けた松長布(まつながしき)地区では、自治会連合会会長の加藤実さん(77)が、対策工事未施工の箇所を案内し「流れが悪く、上流部であふれ出した」と話しました。

 視察を終えた高橋氏は「被害規模は大きくないかもしれないが、何度も同じ場所で起きていることを考慮した支援が必要だ」と語りました。

 14日には、岩渕友参院議員が北秋田市、上小阿仁村を調査。被害現場を視察し、上小阿仁村では小林悦次村長と懇談しました。